とびっきりの心地良いお祈りをしていると、
すべてを受け入れられる、そういった状態に私はなる。
つらいこと、苦しいこと、嫌なこと、死でさえも。普通なら目を背けたくなるようなことも、
もうなんでも来いといった心境に。しかもとても穏やかだ。
日常生活の中で私たちは大切なもの、避けたいもの、好きや嫌い、と自分の培った経験則と都合で物事を区別し生きているもので、苦しみというのはそういった所から起こってくる。生きる事も植物への水やりと同じで何でもかんでもやれば良いというわけではない。お祈り、瞑想をするにもポイントがある。集中する、いらぬ思考をしずめていく。時には無駄なことを一切やめてしまうのも必要だ。
最近は医療現場などでも取り入れられる瞑想法に似たマインドフルネス認知療法や、自身を俯瞰して見ていく内観、その他こころの苦痛を取り除く方法などさまざま取り上げられる時代となってきた。そして今ではネットで検索すれば簡単な知識、情報ならば何でも知ることができる。こんな便利な時代になったのだから精神的な幸福度があがっていいものだが、現実そのようではないのは、やはり人間は知識だけではしあわせになれないということだろうか。またかじった程度の情報、知っただけで、それを実行しないのであれば愈々始末に負えないものだ。
千里の道も一歩から。明日やる、明日やるよりも今日いますぐやった方がいい。
様々な瞑想法があるなかで、共通するのはただ一つに集中することだ。呼吸や意識を一点に置いたり、ただ観ていく。姿勢を調えればそれはできる。これだけの情報があれば実践できる人もいるだろうし、もっと基礎から手取り足取りしてもらわないとできない人もいる。住職も私も瞑想や呼吸法、内観などの実践者です。行いたい方、また一緒にいたしましょう。薬にも合う、合わないがあるから、やはり実際に聞くことは大切です。
過去や未来の執着から離れ、今一瞬に意識を集中して開かれていく無限の世界はとても気持ちのよいもの。集中はいつも私の目を覚ましてくれる。一瞬、一瞬、私たちはつねに新しい出会いを繰り返している。集中すれば、点と点が一つの線で結ばれ、疑問は解けていく。何をしたら良いのかがはっきりしてくる。あとはやるだけだ。今の自分には何が必要なのだろうか。心を靜かにして内側の声を聴こう。
南無大師遍照金剛ありがとうございます
～来月の行事予定～
６月26日 三宝荒神 20時 荒ぶるものをおさめる
自身の心を静めてお祈りをします。
３日 滝修行 朝５時お寺出発。５時半加茂ｾﾌﾞﾝｲﾚﾌﾞﾝ
サンダルとタオル。男性はフンドシ。女性は水着、白衣。
気温水温もちょうどよくなってきました。山と自然の中に生きていることを実感しましょう。
水子地蔵 10時 水子諸霊供養
わが水子と世の中の諸霊を供養申上げます。
毘沙門天 20時 福徳智恵のご利益
智恵が明るくなれば環境が変わるもの。
17日 霊峰石鎚山、登拝 本山極楽寺、護摩。
☆毎年恒例の石鎚山。家族や友人を誘ってお参りしましょう。
不思議の霊験と一年ごとの変化に驚くことがあります。朝５時出発、帰寺19時過ぎ。
旅費は一人約九千円。小学生は半額。幼児は二千円。
準備品＝登山に適した格好。リュック、水、携帯食、
カッパ、虫除け、白羽織、着替え、タオル、朝ごはん。
21日 お大師さま 縁日の護摩 20時
☆お写経の奉納 祈願の護摩 月参りの日
熱い護摩壇をめぐり、お陰をいただきましょう。
26日 弁才天、護摩 20時 願いをいただきます
良縁、人間関係、商売のご利益。
29日 三宝荒神 20時 荒ぶるものをおさめる
自身の心を静めてお祈りをします。
30日 瓜封じ・護摩 10時 諸病平癒のおまじない
☆夏の土用の丑、年に一度の霊験あらたかなご祈祷。
当日までに所定の用紙等に
「生年月日・名前・年齢・身体健康（体の悪い方は病状等）」を記し、
一人につきキュウリを一本ご用意ください。
祈祷したキュウリで体を撫でて悪いものを吸ってもらい、川や海、土にかえします。
遠方の方、祈祷のみのお願いも可。
お布施、祈祷料は任意。
祈祷は昼を過ぎるので、おにぎりやお弁当を持参ください。
お祈りの後に皆で食事を囲み、談話いたしましょう。
日切大師弘元寺 平成廿八年六月廿一日
