くらい部分をみれば切りのないものですが、
世の中かならず暗闇を照らし、救いの手を伸べてくれている人がいる。
仏さまがいる。
どこを見ているか、
どこに目線を定めるか、
それだけで人生は変わります。
手を合わせる功徳(くどく)ははかり知れません。
時に争いを起こすお金を残すよりも、
何代先の子孫にまでも残せるような徳積みをすることは有意義であり、遥かに勝(すぐ)れた行いです。
第一日曜は地蔵菩薩さまをお祈りし、
三界万霊(さんがいばんれい)といって、迷いの世界にいる(自分を含めて)すべての魂を救っていただきます。 三界とは過去、現在、未来にある迷いの世界にいるもの、 肉体あるもの、肉体を持たないもの、天部(てんぶ)もすべての命をふくみます。
お寺では特に 水子(みずこ)さまの供養のため、
小さなお膳を用意したり、花やおやつをお供えし、
親よりも早く亡くなった子どもたちの為、
お地蔵さまのお力をお借りし助けて頂きます。
先日私はこのような夢を見ました。
どこか近くにある小さな山を登り始めると、 たくさんのお地蔵さまが並んでいる。
膝よりちょっと高い背丈のお地蔵さまが
等間隔に、頂上までずっと並ぶ。
途中、いくつかの道に分かれているのだが、 どちらへの道も同じように、
お地蔵さまがずらっと並んでいる。
まるで、どこへでも、
どの道へも行って良いんだよ、と言われているかのようです。
時折、観音さま、不動明王さまがお地蔵さまと並んで立っていらっしゃいました。
そうして頂上に辿り着くと、
眉間から光明(こうみょう)を放ち、目を光らせたお地蔵さまが中央に。
向かって右には炎を背にまとったお不動さまが、
左には淡い光を身にまとう隨求(ずいぐ)菩薩さまがいらっしゃった。
ここは小さな山だが、
ずいぶんすごい山だな。
ここはいったいどこだろう と思ううちに目が覚める…。
地獄まで縁ある衆生(しゅじょう)を救いに歩くお地蔵さま。
縁を結んだ修行者がもし地獄に落ちようとも護り付き従うお不動さま。
真言陀羅尼の力によって地獄までも仏の浄土に変えてしまう隨求さま。
後日、隆海阿闍梨(あじゃり)とその話をしていると、
それは印仏(いんぶつ)のお地蔵さま方ではないでしょうかという話になった。
そういえば皆さまがハンコを押して作られたお地蔵さま、隨求さまを開眼(かいげん)し、
8月6日の早朝、広島で供養させていただいたのを思い出しました。
隆海さん深く、「うーん」と唸っては、
「お地蔵さまは迷っている霊を本当によく導いてくださる。
お地蔵さまっていうのは本当に本当にありがたい方ですね。」と一言。
目に見えぬ心、
目に見えぬ魂、
それを陰からそっと助けて下さるお地蔵さまは、
世を救い、暗闇を浄化して歩くヒーローです。
道路の辻(つじ)に立つお地蔵さまは、
辻、分かれ道、狭間、あの世とこの世の境に立つ方。
よく迷った霊を導いて下さいます。
どこにあるお地蔵さまも本当にありがたい方です。
見かけたら手を合わせましょう。
印仏も功徳積みとなりますから、またお寺で修行なさってください。
※去年から設置していました
宇賀神将(うがじんしょう)さまの尊像造顕基金ちょきん箱が
お陰様をもちまして ほぼいっぱいになりました。
そしてそれを待っていたかのように
今月31日の辯才天さまの護摩には尊像が勧請される予定です。
ありがとうございます。 泰教 感謝 合掌